回転ずし大手「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が販売した期間限定メニューの宣伝が「おとり広告」に当たるとして、消費者庁から再発防止を命じられた問題で、キャンペーン期間中にもかかわらず国内全店舗のうち98・1%の店で、看板商品の一つだった「濃厚うに包み」の販売を途中で中止していたことが9日、消費者庁への取材で分かった。
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おとり広告の対象とされた期間限定メニューは「濃厚うに包み」▽「新物(しんもの)うに 鮨(す)し人(じん)流3種盛り」▽「冬の味覚!豪華かにづくし」-の3商品。キャンペーン期間は商品ごとに異なり、昨年9月8日から同12月12日までの間に、十数日から1カ月程度の幅で設けられた。
消費者庁では、商品の提供が中止されたのにテレビCMなどの宣伝が続いた4~17日間を、それぞれ違反期間と認定した。
同庁によると、「濃厚うに包み」が限定メニューだった昨年9月8日から同20日までのキャンペーン期間中、この商品の販売を途中で取りやめたのは、国内全594店舗(当時)のうち98・1%に当たる583店舗に上ったという。
同庁による再発防止命令を受け、同社は「厳しい指導を受けた。このようなことが2度と起きないようにする」とコメントした。