ロシアのプーチン大統領は9日、モスクワで開かれた若者との対話集会で「主権を持たない国」は「厳しい地政学的争いの中で生き残ることはできない」と述べた。プーチン氏は米国など他国の影響力を排し、独自の判断ができる国を「主権を持つ国」と呼ぶ傾向があり、ウクライナ侵攻を理由とした欧米の制裁などの圧力に屈しない姿勢を強調した。
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プーチン氏は、同日生誕350年を迎えたロシアの皇帝ピョートル1世にちなんだ展示会を視察した後、集会に出席した。
プーチン氏は、世界情勢は急激に変わっていると述べ、「指導的役割を求める国なら主権を確保する必要がある。主権ある決定ができない国は植民地であり、その中間はない」と指摘した。
これまでプーチン氏は欧米の対ロ制裁を厳しく批判する一方、国内向けには「経済分野での主権を強化する機会」と説明してきた。(共同)