中国ディディ、米市場撤退 当局圧力、上場1年未満

    中国の配車サービス大手、滴滴出行(ディディ)は13日までに、米ニューヨーク株式市場から撤退した。中国メディアなどが伝えた。米国への顧客データ流出を警戒する中国当局の圧力を受け、1年未満の上場で終わった。

    滴滴出行のスマートフォンアプリのアイコン(中央)(共同)
    滴滴出行のスマートフォンアプリのアイコン(中央)(共同)

    最終取引となった10日の終値は2・29ドル(約310円)だった。昨年6月30日の上場時の公開価格は14ドルだったが、下落が続いてきた。

    今後のディディ株は取引所を介さない店頭市場での取引となるという。ディディは昨年12月に上場廃止の方針を公表。今年6月に入り撤退を申請していた。

    ディディは香港市場への上場を目指すとも表明しているが、準備が遅れているとの米メディアの報道もある。

    中国の習近平指導部は影響力を持つ中国IT大手への統制を強化し、ディディに対しては「違法に個人情報を収集している」としてアプリのダウンロードを停止する処分を下した。(共同)


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