• 日経平均26422.05248.07
  • ドル円144.57144.60

30カ国以上が露発言時退席 4年ぶりのWTO閣僚会議開幕

世界貿易機関(WTO)の最高議決機関となる閣僚会議が12日、スイス西部ジュネーブのWTO本部で開幕した。開催は4年半ぶりで、15日までの4日間、ロシアによるウクライナ侵攻で懸念が高まる食料安全保障などをテーマに協議する。機能不全に陥っている加盟国間の貿易摩擦を解決する紛争解決機能についても話し合う方向で、多国間の協調を目指す組織として、意義のある方向性を示せるかが焦点となる。

WTO本部で記者会見するオコンジョイウェアラ事務局長=12日、スイス西部ジュネーブ(共同)
WTO本部で記者会見するオコンジョイウェアラ事務局長=12日、スイス西部ジュネーブ(共同)

ロイター通信によると、12日の会議では、ロシア政府高官が発言した際には、30~40カ国の代表団が退席。WTO有志国はロシアへの強い非難は避けつつウクライナへの連帯を示す共同声明を公表したが、中国やインドなどは加わらなかった。WTOのオコンジョイウェアラ事務局長は「多国間協調主義が機能し、WTOが国際社会に対し職務を遂行できると示すときだ」と各国に協調を呼びかけた。

食料安保はウクライナ侵攻に伴って急(きゅう)遽(きょ)、議題となったテーマ。穀物生産大国のウクライナからの輸出が妨げられたことで、食料価格が高騰。一部の国が輸出制限を行うなど、発展途上国で入手困難な状況も生じており対応を協議する。

ほかにも新型コロナウイルスワクチンの特許の一時放棄も議論。乱獲につながるとされる水産資源の補助金についても、漁業を重要な産業に位置付ける国との意見の隔たりの解消を目指す。

WTOには日米欧の各国やロシアを含む164カ国・地域が加盟。閣僚会議は通常2年に1度開かれるが、新型コロナで開催が延期されていた。(蕎麦谷里志)


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)