地球温暖化防止や持続可能な開発目標(SDGs)に取り組み、成果を挙げている企業・団体などを表彰する「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)が30周年を迎えたことを記念したセミナーが14日、東京・大手町のサンケイプラザで開催された。
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東京大学未来ビジョン研究センターの高村ゆかり教授が「サステナブル企業の条件」と題した基調講演を行い、気候変動などに関する企業の情報開示の重要性を指摘した。高村氏は、持続可能な企業を考える際には「中長期的に社会をどう変えたいかのビジョン、戦略(の策定)が必要だ」とも述べた。
受賞企業の環境担当者らによるパネルディスカッションでは、サステナブルな企業に向けた次の一手を問われる場面があり、第30回大賞を受賞した積水ハウスの近田智也執行役員環境推進部長は「サプライチェーン(供給網)を含め、全従業員が参画する組織づくり」を重要なポイントとして挙げ、第29回大賞のあいおいニッセイ同和損害保険の白井祐介取締役常務執行役員は、防災などの観点から「自然資本への取り組みを積極的に進めたい」と語った。
セミナーの収録動画は、17日午後3時から、産経iDのHP(https://id.sankei.jp/)で無料配信する。