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中国当局、コロナ対策名目で抗議活動封じ スマホアプリを悪用か

【北京=三塚聖平】中国メディアは15日までに、河南省で預金の引き出し停止が続く地元銀行に抗議する多くの利用者が、新型コロナウイルス対策の名目で行動を制限される事態が起きたと伝えた。中国で利用が事実上義務付けられている「健康コード」と呼ばれるスマートフォンのアプリを悪用した可能性がある。中国国内からも「防疫措置への市民の支持を損なう」と批判が出ている。

河南省では複数の金融機関が違法に資金を集め、計400億元(約8千億円)規模の預金が今春から引き出せなくなり、利用者らが抗議活動を展開している。中国メディアによると、このほど抗議のため河南省入りしたとみられる省外の預金者の健康コードが、「感染リスクが高い」ことを意味する「赤」の表示に変化。他の多くの預金者のコードも同様に変化し、専用施設に閉じ込められたり、省外に追い返されたりしたもようだ。

健康コードは、PCR検査の結果や感染拡大地域への滞在歴などから利用者の感染リスクを緑、黄、赤の3段階で表示するスマホのアプリ。自宅や商業施設、公共交通機関に入る際に提示を求められることが一般的だ。「赤」の場合は隔離が求められる。河南省の地元当局は抗議活動を止めるため、利用者のコードの表示を意図的に変えた疑いが指摘されている。

共産党機関紙、人民日報系の環球時報は15日付で「健康コードの科学性、厳粛性を絶対に守らなければならない」と題した論評を掲載。この中で「乱用された可能性があるかどうかは、決して小さな問題ではない」とし、地元当局に早急な調査を求めた。

健康コードは、中国政府のコロナ対策の主要な柱となっている。習近平政権は「ゼロコロナ」政策を堅持しており、対策の正当性に疑念が生じかねないと警戒しているとみられる。


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