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移動に3時間の高野山と本州最南端・串本が一緒に 和歌山、新区割り案に広がる困惑

衆院選挙区画定審議会は16日、選挙区定数「10増10減」を反映した新たな区割り案を岸田文雄首相に勧告した。「1減」となる和歌山県では、県北部の2区が分割され、1区(和歌山市)と、3区(県中南部)にそれぞれ統合される。標高約千メートル級の峰々に囲まれた世界遺産・高野山(高野町)と、直線距離で80キロ以上離れた本州最南端・串本町が同じ選挙区となる。

高野町から串本町まで車で移動する場合、高速道路を利用しても移動時間は約3時間。移動距離は180キロを超える。12日間の選挙戦でくまなく選挙区を回るのは難しく、関係者から困惑や不満の声が聞かれた。

自民党県連の関係者は「選挙カーで回るにしても人家のない山道をひた走ることになる。(効率よく)『一筆書き』で周遊できなくなり、同じ場所を2回訪れるのは難しいのでは」と打ち明ける。

人口比を反映しやすいとされる「アダムズ方式」を踏まえた区割り案には県内でも不満が根強く、3区選出の自民党元幹事長、二階俊博衆院議員も、これまで「選挙や政治は人口だけで考えるものではない」「(政治家の)命乞いに聞こえるが、そうではない。(選挙区を)1回減らしたら、もう戻ってこない」などと不満を訴えてきた。

二階氏の後援会「新風会」の榎本長治連合会長は「(2区と3区は)住民相互の接触も少なく抱える課題も違うのに、人口だけで決めていいのか。『国土の均衡ある発展』に逆行する」と憤る。

串本町に近い捕鯨の町・太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は「地方の声が届かなくなる」と訴える。ただ今回の区割り案を覆すことは難しく、高野町の平野嘉也町長は「地方の実情を国に訴えるためにも、今後は、新しく同じ選挙区になる首長らと交流を深めていく必要がある」と話した。


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