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NATO、ウクライナ軍の近代化支援へ 国防相会合

【ロンドン=板東和正】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は15日、ブリュッセルで記者会見し、今月末のNATO首脳会議でロシアによる侵攻が長期化するウクライナへの新たな包括的軍事支援策で合意する見通しを示した。露軍に重火器の質量で劣るウクライナ軍の近代化を進める狙いだ。ストルテンベルグ氏は、首脳会議で採択を目指すNATOの行動指針「戦略概念」で、中国について明記する方針も表明した。

NATOは15日からブリュッセルの本部で国防相会合を開催。2日間の日程でウクライナへの軍事支援や、北欧スウェーデンとフィンランドが申請したNATO加盟について協議する。初日の15日はワーキングディナーが開催され、フィンランドやスウェーデン、ジョージア(グルジア)、ウクライナ、欧州連合(EU)が招待された。

ストルテンベルグ氏は15日の記者会見で「ロシアはウクライナの人々に対して残忍な消耗戦を行っており、大規模な死と破壊を引き起こしている」と非難。「NATO加盟国はウクライナの勝利に必要な軍事装備を提供し続けることに全力を注いでいる」と強調した。

その上で、NATO首脳会議では「加盟国がソ連時代の装備から最新の装備への移行を支援するため、ウクライナに対する包括的支援で合意すると予測している」と述べた。ロシア近隣の東欧諸国の防衛態勢を強化する方針も示した。

また、ストルテンベルグ氏は「(首脳会議で合意する)新たな戦略概念では、中国の安全保障上の影響についても言及すると確信している」と述べた。NATOは2010年の首脳会議で現行の戦略概念を採択したが、これ以降、中国の軍事的台頭に対する懸念が強まった。

首脳会議には、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの首脳も参加すると指摘し、「アジア太平洋地域の志を同じくする国々との緊密なパートナーシップを強く示す」と述べた。

一方、NATO加盟国のトルコがフィンランドとスウェーデンの加盟に反対している問題については「両国の加盟は間違いない」とした上で「トルコが示す懸念について、われわれが一緒に解決しなければならない」と訴えた。


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