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「ウイスキー戦争」終結 島を分割領有で平和解決

【ニューヨーク=平田雄介】カナダとデンマークの両政府はこのほど、半世紀近く互いに領有権を主張してきた北極圏の無人島「ハンス島」を4対6の割合で分割領有することに合意した。14日にカナダの首都オタワで開かれた調印式で、ジョリー外相とデンマークのコフォズ外相はロシアのウクライナ侵略に言及し、領土問題の平和的解決は可能だとアピールした。

ハンス島はカナダのエルズミア島とデンマーク自治領グリーンランドから18キロ離れた海峡に浮かぶ約1・2平方キロメートルの小島。1973年の国境線画定時に双方が領有権を主張し、未解決のままとなっていた。80年代以降、双方の軍人や政治家が国旗と自国産の酒を交互に島に置いて領有権を誇示する習慣ができ、「ウイスキー戦争」などと呼ばれてきた。

両国政府は平和的解決に向けて2018年に作業部会を設置。今回、ハンス島の岩場に自然発生している裂け目に沿って分割領有することで合意した。両国議会の承認を経て確定する。

調印式で、コフォズ氏は「ロシアがウクライナで行う国際法違反を目の当たりにする中で、(今回の合意は)外交と法治は機能するという強いシグナルを発信している」と強調した。ジョリー氏も「国境線を書き直すのに銃は必要ない」と訴えた。

両外相はカナダ産ウイスキーとデンマーク産蒸留酒シュナップスのボトル交換も行い、ジョリー氏は「世界で最も平和的な争いだった」と振り返った。

カナダとデンマークはともに北大西洋条約機構(NATO)加盟国としてウクライナを支援している。


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