21日の外国為替市場の円相場は急落し、一時1ドル=136円30銭近辺を付けた。1998年10月以来、約24年ぶりの円安ドル高水準を更新した。日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが進んだ。輸入品のさらなる値上げにつながる可能性がある。
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日銀が大規模な金融緩和策を維持する一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は積極的に金融引き締めを進める方針を示し、金融政策の方向性の違いが鮮明になっている。6月の円の対ドル下落幅は7円を超えており、短期的な売買で稼ごうとする投機筋も流入して円売りに拍車がかかっている。ニューヨーク市場の21日午前8時半現在は、前週末比1円17銭円安ドル高の1ドル=136円05~15銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0550~60ドル、143円62~72銭。
21日は米国が祝日明けとなり、日銀が17日に大規模な金融緩和の維持を決めたことが改めて意識され、円売りドル買いが広がった。FRBはインフレ抑制のために15日に通常の3倍となる0・75%の大幅利上げを決めており、パウエル議長は7月下旬の次回会合でも0・5%か0・75%の大幅利上げを連続実施するとの見方を示した。(共同)