北朝鮮、戦術核運用か 前線部隊の任務を追加

    【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の指導の下、22日に党中央軍事委員会拡大会議の2日目の討議が行われたと報じた。朝鮮人民軍の前線部隊の任務を追加し、作戦計画を修正する事業と、重要軍事組織の改編問題が話し合われたという。

    朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議に臨む金正恩党総書記(左)=22日、平壌(配信元が画像の一部を加工しています、朝鮮中央通信=共同)
    朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議に臨む金正恩党総書記(左)=22日、平壌(配信元が画像の一部を加工しています、朝鮮中央通信=共同)

    前線部隊の新たな任務の詳細は伝えていないが、韓国では、韓国を狙った戦術核の運用と関係している可能性が指摘されている。

    北朝鮮は4月に「新型戦術誘導兵器」と称する短距離弾道ミサイルの発射実験を行った際、前線の長距離砲兵部隊の攻撃力を飛躍的に向上させ、「戦術核運用の効果を高める上で大きな意義がある」と強調していた。今回、前線で戦術核を運用する部隊の拡張方針が決まった可能性がある。

    金氏は会議で、前線部隊の作戦能力向上に向け「戦略的見解と決心」を明らかにした上で、事業の重要性を強調したとしている。


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