国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)は23日、ロシアが侵攻したウクライナで、これまで全壊や一部損壊の被害があった教会や歴史建築など文化財・施設は152に上ったとする新たな集計を発表した。
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最初に集計を発表した4月初めには少なくとも53としていたが、2カ月半超で約3倍となった。国内七つの世界遺産に被害は確認されていない。アズレ事務局長は声明で「文化遺産はどんな状況下でも攻撃対象にしてはならない。国際人道法の尊重を改めて求める」と訴えた。
152の内訳は、宗教建造物70、歴史建造物30、文化センター18、記念碑15、博物・美術館12、図書館7。
地域別では激しい戦闘が続く東部ドネツク州が最も多い45の施設に被害が及び、東部ハリコフ州が40、北部キーウ(キエフ)州が26で続いた。(共同)