バイデン米大統領は25日、ドイツ南部エルマウで26日から開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため、ドイツへ出発した。28日にスペイン・マドリードに移動した後、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にも臨む。ウクライナに侵攻したロシアへの圧力を強化する狙いだ。
サミットでは、中心議題となるウクライナ侵攻への対応で強固な結束を目指す。ただ、ロシアへのエネルギー依存度が高い欧州には「対ロ制裁疲れ」(外交筋)も見られ、G7として一致した姿勢を打ち出せるかどうかが焦点となる。
ホワイトハウスによると中国の強制労働、知的財産の窃盗なども議題となる。ロイター通信が報じた。
NATO首脳会議ではロシアの脅威に対応するため東欧の軍備増強や、今後約10年間の指針となる新たな「戦略概念」が発表される。(共同)