28日付で就任した大島一博厚生労働次官は同日の記者会見で、「新型コロナウイルス感染症対策や全世代型社会保障、昨今の物価高など、アンテナを高くして臨機応変に最大限、的確に対応できるようにする。ひたすら努力する」と抱負を語った。「社会保障の課題は医療、介護、年金、孤立化、福祉など幅広い。厚労省として何ができるか、後藤茂之厚労相とよく相談し、対応したい」とも述べた。
大島氏は昭和62年に旧厚生省に入省。老健局長や官房長を歴任したほか、政府の全世代型社会保障構築本部事務局の事務局長を務めた。今後、新型コロナの感染拡大に備えて政府が新たに設置する内閣感染症危機管理庁との調整や、少子化対策、年金・医療の制度改革など社会保障制度全般のかじ取りを担うことになる。