東ガス、関電がNY火力取得 伊藤忠と合弁 海外発電強化

 

 伊藤忠商事、東京ガス、関西電力の3社は14日、米ニューヨーク州の天然ガス火力発電所を取得すると発表した。燃料調達などで連携してきた東ガスと関電が共同で海外発電事業に取り組むのは初めて。来年4月に都市ガス小売りの全面自由化を迎えるなど国内の競争の激化が見込まれており、収益の柱としたい海外事業を強化する。

 3社グループで設立した合弁会社を通じ、エンパイア発電所(出力63万5000キロワット)の運営会社の株式を年内に取得する。金額は数百億円とみられる。伊藤忠が50%、東ガスと関電が各25%を出資する。伊藤忠子会社が発電所の運転や保守に当たる。

 関電は2001年に米国に進出したが04年に撤退。電力利用の増加や、環境負荷が小さい天然ガス火力の需要拡大が見込まれており、再進出を決めた。海外での発電事業は7件目となる。国際事業の利益を25年度に15年度比の10倍に当たる300億円に拡大することを目標に掲げている。

 東京ガスが海外の発電事業に参画するのは5件目で、米国は初めて。20年度には、最終利益に占める海外事業の比率を25%とする目標だ。