【現場の風】みずほ銀行 東海地域の企業向けビジネス強化

 

 □みずほ銀行常務執行役員・冨田克典さん(53)

 --4月にみずほ銀行初の名古屋駐在役員として着任した

 「東海地域は首都圏、関西圏に次ぐ経済圏で、地元企業の質や量から見ても、当行の主戦場となるべき地域だ。当行の店舗や人員の数が他メガバンクに劣後しているのは事実だが、チャレンジャーとして攻めていきたい。名古屋から銀行の業績を牽引(けんいん)していきたい」

 --東海経済の特徴や資金需要は

 「名古屋駅前の再開発やリニア中央新幹線などの大型プロジェクトがめじろ押しで、景況感は非常にいい。省力化に対応するための設備投資やM&A(企業の合併・買収)に伴う資金需要も多い。地元企業は横のつながりが強く、常に切磋琢磨(せっさたくま)している。『成長したい』という企業の思いに応えていきたい」

 --具体的にどのようなビジネス展開をしていくのか

 「東海地域の企業には、製造業中心に海外展開している企業と非上場優良企業の2通りがある。海外展開企業には、現地での取引を通じてお役に立てる。非上場優良企業には、特に事業承継のコンサルティングや創業者一族に対する富裕層向けビジネスを展開していきたい。今年4月には、当行の外為営業部から1人、みずほ信託銀行コンサルティング部から2人を派遣してもらい、こうしたビジネス展開を強化する体制を整えた」

 --東海地域の競争環境は

 「地方銀行や信用金庫も含め、資金の出し手は多く、競争環境は非常に厳しい。名古屋には全国平均よりも金利が低くなる『名古屋金利』が存在する。名古屋人は保守的で堅実な気質で知られる一方、いいものにはお金をかける。お客さまへの提案の質を高め、スピード感をもって手数を多くするという基本的なビジネスのスタンスで攻めていきたい」

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【プロフィル】冨田克典

 とみた・かつのり 京大法卒。1986年第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。みずほ銀東京営業部東京営業第二部長などを経て、2016年4月から現職。17年4月から名古屋駐在。兵庫県出身。