NTT、ロボットアームでマンホールを点検
NTTは19日、新技術などに関するシンポジウムを茨城県内で開き、人間がマンホールに入らなくても内部の点検作業を行うことができるロボットの可動式アームを来年度から導入すると明らかにした。搭載カメラによる画像認識で、内部の補修の必要性を自動で判定できる技術を開発した。地上で操作するため作業員の転落事故をなくせるほか、作業スペースを確保するための地下排水が不要になるなど点検コスト削減につながる。
新たなロボットはマンホールに設置すると、伸縮部分が地下に向かって伸びる。坑道部分に到達するとカメラを搭載したアームが横へ伸び、アーム先端に搭載したカメラが内部を撮影。壁面の色や形状の変化から劣化部位を見つけ、補修の必要性を自動で判定する。作業員の成熟度にかかわらず一定レベルの点検が可能。作業員は地上にいながらパソコンで操作するため、排水も不要で、転落事故もなくすことができる。
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