DeNAベイスターズ、新事業開始 スポーツやエンタメのベンチャー企業を支援
プロ野球・横浜DeNAベイスターズは、スポーツやエンターテインメント分野でベンチャー企業を発掘し、成長を支援する新事業を開始した。横浜スタジアム(ハマスタ)での新たな観戦体験やファン層拡大、物販・飲食サービスの充実などを球団と共に創り出すベンチャー企業を選定し、球団やベンチャーキャピタル「iSGSインベストメントワークス」が資金面などの運営協力をして、事業を進める方針。市民やファン、スポンサー企業に、これまでにないコンテンツを提供するのが狙いだ。(那須慎一)
新事業「BAYSTARS Sports Accelerator」では、選定されたベンチャー企業に、ベイスターズやiSGSインベストメントワークスが保有する、選手や試合などの豊富なデータやネットワークを提供。期間などを固定せずに、案件やタイミングに応じて資金が供与される。ただし、あくまでも“球団と共に”新たな価値を創り出すというコンセプトは踏襲する必要がある。
ブランド力生かし
ベンチャー企業にとっては、さまざまな新規事業をハマスタというリアルな場で試せるほか、内容が良ければ事前に長期間の審査を受けなくても、球団とすぐに試行に入れるなどのメリットもある。また、ベンチャーキャピタル側には、ベイスターズという高いブランド力を生かした事業によって、より優秀な企業が集まりやすくなるという利点がある。
12月~来年1月に募集し、2月にかけて審査を実施。2月以降、具体的な事業を進めていく計画となっている。
ベイスターズ側では、以前から行政やパートナー企業と一体となってスポーツの力で横浜の街のにぎわいを創出する「横浜スポーツタウン構想」を進めており、今回の取り組みはその延長線上にある。
テーマは「共創」
ハマスタそばの街づくり拠点「THE BAYS(ザ・ベイス)」では、スポーツ分野などで起業している「Link Sports」(東京)や「ラントリップ」(東京)、「だんきち」(大阪)など5社が自社の事業をプレゼンテーションし、ベイスターズの岡村信悟社長ら参加者が講評するイベントを実施。岡村社長らからは、プロ野球の球団と「共創」する場合に想定される事例や、今回登壇したベンチャー企業のノウハウが生かされる可能性などについての意見が積極的に出された。
政府の「日本再興戦略2016」では、スポーツ市場規模の具体的数値目標として平成27年の5.5兆円から、37年には15兆円まで拡大させるとしている。球団側としても、今から有望なスポーツやエンタメ系ベンチャーを取り込み、「共創」することで、従来にないスポーツ文化や楽しみを提供したい考えだ。
■横浜DeNAベイスターズ 横浜市中区の横浜スタジアムを本拠地とする、セ・リーグのプロ野球チーム。横浜ベイスターズ時代の平成10年に優勝を果たすが、その後、成績が低迷。24年に「ディー・エヌ・エー」(DeNA)が親会社となり、横浜DeNAベイスターズとして新たなスタートを切った。5年目となる昨シーズン、アレックス・ラミレス監督を迎え、ラミレス体制下で2年連続クライマックスシリーズ出場を果たし、今シーズンは19年ぶりに日本シリーズ出場も果たした。
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