健康配慮の調理器、食材や食べ方も提案 タイガー魔法瓶、産学官連携

 
おいしい麦飯が炊ける機能を搭載した炊飯ジャー

 タイガー魔法瓶(大阪府門真市)は、健康に配慮した調理器具の開発とともに食材・食べ方の提案も行う「健康ソリューション」を、産官学連携によって強化する。すでに農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、精麦業を手掛ける「はくばく」(山梨県中央市)、兵庫県立大学をパートナーとして商品開発・技術研究を行っているが、多様な消費者ニーズに対応するため連携先を広げていく。

 加齢による衰えやアレルギー体質、美容のためにおいしい食事を我慢しなければならない人がいることから、健康と味を両立した料理をつくれるような機能を持たせた。食べ物が飲み込みにくい高齢者向けには、粘りけの少ないごはんに仕上がる炊飯器を、兵庫県立大学と開発し、2018年中の発売を予定している。

 産官学の取り組みでは、これまでにも麦飯の炊き上がり時のにおいを飛ばせる機能を搭載したIT炊飯ジャーや、米粉だけでふんわりと焼き上げるIHホームベーカリーなどを商品化してきた。

 健康を付加価値にした調理器具の16年度売上高は90億円だったが、18年度には108億円に、創業100周年を迎える23年度には200億円に成長させる計画だ。