シャープ、共同CEO体制移行検討 東証1部復帰で戴社長 後任育成目指し18年に

 
一部復帰を果たし、会見するシャープの戴正呉社長=7日午前、東京都中央区(佐藤徳昭撮影)

 東京証券取引所は7日、シャープの株式の上場先を東証2部から1部に復帰させた。シャープの戴正呉社長は東証で記者会見し、「(昨年8月に)社長に就任した時からの目標を果たすことができた」と強調。後任社長を育成するため2018年1~6月中に共同最高経営責任者(CEO)体制に移行して権限の移譲を進めることを検討すると明らかにした。

 自身の進退については、1部復帰を機に「社長を退任したい気持ちは変わっていない」と述べたが、一方で「私個人のわがままではいかない」とも強調。後任が成長するまで社長は続投する考えを示した。

 経営不振から昨年8月に2部に降格していたが、台湾・鴻海精密工業の傘下でコスト削減などの改革を実施。経営再建が進み、約1年4カ月ぶりの1部復帰となった。市場での信用力が回復し、資金調達や収益拡大に向けた弾みになりそうだ。

 東証1部復帰後、初日となった7日のシャープの株価は、東証2部での取引最終日となった6日の終値より20円高い3905円で始まった。その後は利益を確定しようとする売りに押され、終値は80円安の3805円だった。

 東証では1部復帰のセレモニーも開かれ、戴社長らが記念の鐘を打ち鳴らした。

 シャープは液晶パネル事業への過大投資が重荷となり、16年3月期まで2年連続で2千億円を超す巨額赤字を計上。負債が資産を上回る債務超過に陥り、東証の規定で2部に降格した。

 その後に鴻海の出資を受けて子会社となり、債務超過を解消。17年3月期には本業のもうけを示す営業利益が3年ぶりに黒字化し、6月に東証に1部復帰を申請した。最終利益も17年9月中間決算で黒字となるなど業績回復が続いている。