シャープ、海外強化へ8Kアピール 3年ぶり「CES」復帰へ

 
シャープの8K対応液晶テレビ「アクオス」

 シャープが来年1月に米ラスベガスで開かれる世界最大級の家電見本市「CES」に3年ぶりに参加することが15日、分かった。経営不振で2016年から出展を見送っていたが、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で再建が進んだことを受け、海外事業を強化するため復帰する。高精細な次世代映像技術「8K」に対応したモニターや業務用カメラなどを展示する。シャープは業績不振に伴い15年末に北米のテレビ事業から撤退。CESへの出展も北米市場向けに自社製品をアピールする意義が薄れたとして見送りを決めていた。

 その後、昨年8月に鴻海の子会社となりコスト削減などの改革を進めたことで業績が急回復。今年9月にドイツで開かれた欧州最大の家電見本市「IFA」にも5年ぶりに参加した。今月7日には東京証券取引所2部から1部に約1年4カ月ぶりに復帰しており、CESへの参加は一段の弾みとなりそうだ。

 シャープは8Kを今後の収益の柱と位置付けており、CESでは米国の家電量販店や映像制作会社の関係者に商品や技術力を売り込むことで市場の開拓につなげたい考えだ。また液晶テレビで新たなブランドを立ち上げて米市場に再参入することも検討しており、その地ならしとする狙いもありそうだ。

 CESには日本からはパナソニックやソニー、トヨタ自動車なども参加する見通しだ。