【トップは語る】アズワン 理化学機器、世界4極で販売展開
□アズワン社長・井内卓嗣さん(49)
--2015~20年度の中期経営計画の進捗(しんちょく)は
「17年度はこれまでの計画未達分を取り戻し、前年度比で2桁近い成長を実現できる見通しだ。主要企業の半数が研究開発費を増やしており、理化学機器販売を主力とする当社に追い風が吹いている。中計最終年度の目標である売上高700億円は達成できるだろう。ただ、700億円はあくまで通過点。1000億円を念頭に流れを変える『ゲームチェンジャー』としてステップアップに努め、社員の意識改革やアライアンス推進に注力する」
--主力のカタログ販売だけでなく電子商取引(EC)を拡大している
「大手ユーザーの購買窓口と直接つながる『集中購買』やECサイトによる売り上げが伸びた。ECサイトの商品掲載点数は170万点。今後300万、500万点と増やしていくが、顧客の要望に基づいた確度の高いマーケティングが大事。サプライヤーの在庫情報をリアルタイムで顧客に開示できる『在庫の見える化』も進めている」
--海外展開を加速させている
「中国や東南アジア、欧州および米国の世界4極体制で進める。中国では現地資本の企業や大学に対する販売を強化するため、ディーラー約4000社をネットワーク化した。米国では理化学機器商社のアバンダーと提携し、同国製品の調達を増やした。欧州では欧州理化学機器共同卸組合に出資し、欧州製品の調達や日本製品の輸出の拠点として活用している」
--再生医療ビジネスにも乗り出した
「11月に川崎市にあるライフイノベーションセンターに研究拠点『殿町ソリューションリサーチラボ』を開設、再生医療の受託サービスをスタートさせた。当社が所有する最新機器を活用することで研究者をサポートしていく」
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【プロフィル】井内卓嗣
いうち・たくじ 関西大商卒、1991年日鉄商事(現日鉄住金物産)を経て94年アズワン入社。2005年取締役、08年専務、10年から現職。東京都出身。
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