三菱自、水島にRVRの生産移管 益子CEO、年40万台達成に意欲

 
「RVR」の生産移管のセレモニーで、気勢を上げる三菱自動車の益子修CEO(手前右から2人目)ら=20日、岡山県倉敷市

 三菱自動車は20日、小型スポーツ用多目的車(SUV)「RVR」の生産を岡崎製作所(愛知県岡崎市)から水島製作所(岡山県倉敷市)に移管し、益子修最高経営責任者(CEO)が出席してセレモニーを開いた。昨年の燃費不正問題で落ち込んだ生産台数を回復させ、稼働率の向上により業績の立て直しを急ぐ。

 岡崎製作所の生産分は2018年春までに全量を移し終える予定。益子氏はセレモニーで「岡山の経済発展に少しでも貢献できるように水島製作所の活用を前向きに考えたい」と強調した。その後の記者団の取材に「再来年以降、フル稼働に近づいていく」とも述べ、水島製作所の生産を将来的に16年度比で倍増となる年間40万台に引き上げる目標の達成に意欲を示した。

 水島製作所は燃費不正が発覚した軽自動車を主に生産しており、16年度の年間生産台数は約35万台の生産能力に対して約19万台と低迷した。現在は回復基調にあるが、一方でセダン「ランサー」の生産を終了するため余力が生じる。

 岡崎製作所では欧州向けの新型SUV「エクリプス クロス」の生産を始めており、RVRとすみ分けを図る。

 三菱自は中国などアジア市場で好調なSUVの生産体制を強化する方針で、水島製作所も能力を1割増強する。将来的な生産目標はカルロス・ゴーン会長が今年6月に水島を視察した際、40万台を目指すと表明していた。