JDI、アップルに資金要請 サムスン対抗へ中国ファーウェイ含め関心

 
ジャパンディスプレイの国内開発・製造拠点の茂原工場=千葉県茂原市(ブルームバーグ)

 経営再建中の中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)が、IT大手の米アップルや中国の華為技術(ファーウェイ)に資金支援を要請していることが21日、分かった。両社はJDIの大口納入先で、ともにスマートフォンの世界販売で韓国サムスン電子に対抗する思惑がある。支援を取り付けられれば、JDIは業績の立て直しに弾みがつく。

 JDIは経営安定の指標となる自己資本の増強が不可欠で、京東方科技集団(BOE)など中国のパネルメーカー3社と資本提携の交渉中だ。アップルやファーウェイの資金を含め、外部から総額5000億円規模の調達を目指している。

 スマホの画面に使う部材は、液晶からより高精細な有機ELに主流が移りつつある。この部材の供給はサムスンが事実上独占しており、端末の世界シェアを競うアップルやファーウェイは必要な量を安価に確保できるかが今後の課題とされる。

 JDIは有機ELの開発で出遅れ、業績改善にはパネル量産技術の確立が急務だ。そこで、将来納入する有機ELの対価として資金を拠出してもらい、国内工場への投資に充てる案をアップルやファーウェイに持ちかけている。JDI関係者によると、両社とも関心を示しているという。

 外部資金の調達は2018年3月末までにめどを付ける方針だ。ただ中国3社の対外投資に中国政府が難色を示す恐れがあるなど、複雑な要因が絡んで想定通りに進まない可能性もある。