島田電機製作所 エレベーター用表示器の海外展開

 
中国・上海郊外の工場。きめ細かい要望に応じる丁寧な仕事が評価されている

 ■高品質 中国拠点にアジア攻勢

 エレベーター用表示器メーカーの島田電機製作所は、アジアでの事業展開を強化する。工場のある中国法人をグローバル拠点として、日本の高品質を強みに中国で製造した製品をアジア各国へ輸出する。エレベーター新設数が年率10%以上伸びている中国を筆頭に、経済成長に伴って高層ビルの建設需要が高まっているインドやベトナムなどアジア各国へ攻勢をかける。将来は海外での売上高が国内を上回ると見込んでいる。

 主な製品は階数などの表示板。高品質でデザイン性に優れ、きめ細かい要望に応じていることから、高層ビルをはじめホテル、オフィスなど高級物件向けの特注品メーカーとして中国で評価されている。

 高級物件が新築されるときには「必ず声がかかる。当社の試算では高級物件用オーダー品としてのシェアは3割」(島田正孝社長)という。

 中国のエレベーターは9割が外資系だが、部品メーカーは外資系の進出が少なく、中国メーカーがほとんどを占めている。同社は“日本メーカー”というブランドの強みを生かし、高品質と洗練されたデザインで売り上げを伸ばしてきた。

 日本ではエレベーターメーカーの下請けだが、中国ではメーカーとして自立しようと新築物件の情報を聞きつけては、地道な営業活動を繰り広げて市場を開拓した。独自の商習慣や資金、人材確保などで苦労したが、高品質と丁寧な仕事ぶりによって、ここ2、3年でようやく経営が軌道に乗ってきた。

 このため次の事業展開としてタイ、インド、ベトナム、インドネシアなどのアジア各国へ向けて、中国工場で生産した製品の輸出を始める。

 世界のエレベーターの新規設置数は約100万台で、このうち中国は6割を超える大きな市場となっている。中国以外にもタイ、インド、ベトナム、インドネシアといった新興国は、エレベーター普及率が低いことから将来の市場として有望視されている。

 島田社長は「世界各国で市場ニーズをつかみ、グローバルで通用する製品を供給する」と話している。

【会社概要】島田電機製作所

 ▽本社=東京都八王子市大和田町3-11-1

 ▽設立=1949年2月

 ▽資本金=1200万円

 ▽従業員=47人

 ▽事業内容=エレベーター用表示器の製造販売