【新トップ】住商社長に兵頭氏が昇格 AI、IoTで新たな価値創造

 
住友商事の中村邦晴社長(左)と握手する、次期社長の兵頭誠之専務執行役員=22日午後、東京都中央区

 商社を取り巻く環境について、「厳しく、大きな変革の時代にある」との認識を示す。そのうえで、「人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)の技術革新を活用して既存事業をベースに新たな価値を創造していきたい」と抱負を述べた。

 安定収益に期待されるインフラ事業の電力畑が長い。現在は収益を支えるインドネシア中部の石炭火力発電所が、1997年のアジア通貨危機の影響で資金調達が白紙になったときには、日本の政府金融やインドネシア政府の支援も得て、約5年後に再開にこぎつけた。2014年9月に発表した米シェールオイルの失敗で巨額損失を計上、最終赤字に転落したときは、経営企画部長として中村邦晴社長を支えた。中村氏は「危機を乗り越えあきらめずにやり抜く胆力がある」と人物像に太鼓判を押す。

 後継者に指名した理由について、中村氏は「財務体質改善と成長戦略や構造改革を同時に進める一番しんどい時期に、逃げずに冷静な判断で社内もまとめた」と述べた。

 ソフトな語り口ながらも持論は曲げない。家族は妻と1男1女。趣味はゴルフ。