【フロントランナー 地域金融】南都銀行田原本支店の上田伊都美さん(1)

 

 ■「楽しんで取り組む」営業を実践

 預かり資産担当者として「楽しんで仕事をする」のは、営業活動の好循環を生む最良の姿勢かもしれない。その姿は顧客の目に、「仕事を楽しんでいるから笑顔が自然」「印象が良く、説明をもっと聞きたくなる」「質問が増えるから、的確な回答やアドバイスのための勉強を惜しまない」「知識や経験が積み重なり、仕事がもっと楽しくなる」などと映ることもある。

 実際にこうした言葉で顧客に評価された経験があるのが奈良の南都銀行田原本支店の上田伊都美さんだ。

 上田さんは2011年の入行後、高田北支店で預かり資産営業のキャリアを開始。15年の田原本支店異動後、ローテラーを経て、昨年10月から特定職渉外として活動している中堅の預かり資産担当者だ。「楽しんで取り組む」という営業姿勢を実践し、営業店対抗の預かり資産チーム表彰でトップ3に複数回入賞。個人の販売額トップ10が掲載される通達にも幾度となく登場している優秀成績表彰の常連だという。

 上田さんは、法人専門担当者や事業所を中心に訪問する担当者を含む得意先担当グループに所属し、田原本支店の預かり資産推進・収益管理の一翼を担う。担当エリアは、田園風景が広がる磯城郡田原本町の町内全域。個人宅への外訪を中心に営業活動を行っている。

 田原本町は古くから農業が盛んな地域。規模を問わず兼業農家も多く、中には地主や資産家が少なくない。近年は京奈和自動車道のインターチェンジ建設をきっかけに、工業地用途の土地を行政に譲り、まとまった資金を手にする世帯もある。

 実際、奈良県の1人当たりの貯蓄金額は全都道府県でトップクラス。余資運用を基本とした預かり資産の潜在ニーズは高く、恵まれた営業環境といえる。そうした中で上田さんの主なアプローチ対象になるのは、農家のシニア層とその子世帯を含む現役世代層だ。定期預金の満期先など見込み先への案内のほか、投資信託などを保有する既存先へのフォローを行っている。

                   ◇

 (編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp