【株式ニューカマー】アパレルOEM世界トップ3目指す

 

 □マツオカコーポレーション・松岡典之社長

 アパレル製品のOEM(相手先ブランドによる生産)国内最大手のマツオカコーポレーションは2017年12月13日、東証1部に新規上場した。中国をはじめとしたアジア各地に進出して工場を構え、カジュアル衣料品「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングや東レなどの製品を生産している。現在アパレルOEM世界ランキング12位だが、松岡典之社長は「20年までにトップ10入りし、今後トップ3を目指せる生産体制を構築する」と意気込んでいる。

 ◆優秀な人材獲得へ

 --海外展開に積極的だ

 「1990年に中国へ進出したのを機に、大きく事業を伸ばした。98年には国内工場を閉鎖して完全に海外へシフトした。海外工場数は中国13、ミャンマー2、バングラデシュ2、ベトナム3で計1万人の従業員が働いている」

 --独自の強みは

 「製造業の職場環境の維持改善で用いられる5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の手法をベースに作業を見える化し、本社で一元管理していることだ。生産性を向上させ、品質の安定化を図り、顧客からの信頼を得ている。多くの技術を有していることからODM(相手先ブランドでの設計・製造)も請け負っている」

 --上場したのは

 「資金調達とともに、知名度を上げて優秀な人材を獲得することが大きな目的だ。上場企業に対する応募状況は非上場とは全然違う。人手不足でもしっかり人材を確保して事業を成長させたい」

 ◆大量受注狙い商談

 --生産体制をどのように強化するのか

 「バングラデシュの下着工場の売上高を2倍に増やす計画を進めている。直近の連結売上高517億円に対して、中国が380億円と比率が高い状況を是正する。いまはバングラデシュ100億円、ミャンマー27億円、ベトナム9億円という構成だ。バングラデシュのほか、今後はベトナムへ集中的に投資し、数年のうちに50億円に伸ばす」

 --どのように成長を図っていくのか

 「ZARA(ザラ)を展開するスペインのインディテックスやスウェーデンのH&Mなど欧州系SPA(製造小売り)からの大量受注獲得に向けて商談を進めている。また、大手スポーツメーカーとのプロジェクトも進行している。国内市場は縮小傾向にあるが、海外に目を向けると大手SPAが成長しているので、まだ成長余地のある業界だ。当社の強みである中国や東南アジアでの製造ノウハウを生かして生産拡大を図り、アパレルOEM世界ランキングトップ3を目指す」

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【会社概要】マツオカコーポレーション

 ▽本社=広島県福山市宝町4-14

 ▽設立=1956年4月

 ▽資本金=1億7250万円

 ▽従業員=1万607人 (2017年9月末時点)

 ▽売上高=567億7600万円 (18年3月期予想)

 ▽事業内容=アパレルOEM

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【プロフィル】松岡典之

 まつおか・のりゆき 駒大経済卒。1980年4月松岡繊維工業(現マツオカコーポレーション)入社。取締役、専務を経て、2000年6月から現職。60歳。広島県出身。