明豊エンタープライズが新築アパート事業 不動産小口化、顧客層の裾野拡大
明豊エンタープライズは、不動産小口化事業に参入する。「M-Lots(エム・ロット)」というブランドで展開し、第1弾として東京都世田谷区の新築アパートを対象とし、2月上旬から募集を開始する。同社は価格が2億~3億円のアパートを供給し、主に1棟単位で購入できる富裕層向け事業を展開してきたが、今回のプロジェクトでは500万円から投資できるようにする。これにより「不動産投資を身近なものとして、顧客層の裾野を広げていく」(梅木隆宏社長)考えだ。
小口化商品の対象物件は「M-Lots田園調布」で1Kタイプなど10戸で構成されている。1棟の総額は1億9600万円で196口に小口化し、1口100万円で5口以上から投資できるようにした。運営期間は約5年で、表面利回りは満室想定時で5.38%と高い水準に設定した。2月から小口化セミナーを開催し、本格的な営業を開始、6月に販売を完了する計画だ。
第2弾以降のプロジェクトはまだ決まっていないが、首都圏だけではなく、相続税や贈与税対策などに関心がある全国の富裕層をターゲットとするため、田園調布のようにブランド力があるエリアを対象として事業を進めていく方針だ。また、ウェブ販売など新たなビジネスモデルも構築。事業を通じて得たノウハウは、投資用マンションといった将来の新規事業に反映させる。
同社は投資用アパートを「MIJAS(ミハス)」事業を展開。東京23区内を中心とした地域の変形敷地で、駅徒歩10分という好立地ながら空き家や、低利用だった土地を積極的に購入している。単身層やDINKS層を主な入居者とする、デザイン性や収益力の高いアパートを建設している。このため若手社員を研修としてスペインに派遣するなど、人材育成にも力を入れている。
これまでに累計45棟を供給し、平均稼働率約98%を実現している。土地仕入れベースでは70棟分の用地を取得しており、年間25~30棟の供給を計画している。また、今後は1億円台のアパート「Mini MIJAS」を供給するほか、千葉県内のターミナル駅での事業も強化する計画だ。
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