JDI、センサー分野に参入 スマホ依存の収益構造見直しへ

 
JDIが開発したガラス指紋センサー使用のイメージ。透明で大画面にできるため、用途拡大が見込まれる(同社提供)

 経営再建中の中小型液晶大手、ジャパンディスプレイ(JDI)は23日、センサー分野に参入すると発表した。透明なガラス板で指紋を検出するセンサーを開発し、2018年度中に量産出荷を開始する。既存の液晶パネルの開発で培った技術を活用して新規事業を拡大し、スマートフォンに依存する収益構造を見直す。

 JDIが開発した指紋センサーは、ガラスの上で指紋の凹凸による静電気容量の変化を検出する仕組みだ。透明で大画面にできるのが特徴で、スマホのほか、玄関ドアやクレジットカードにも個人認証機能を持たすことができるなど、幅広い用途に活用できる。年内にはデザイン自由度が高い樹脂製の指紋センサーの開発にもめどをつける。

 JDIは、指紋センサーのほか仮想現実(VR)端末用のパネルやウエアラブル端末など新規事業の育成に力を入れており、これらの事業の売上高を現在の約500億円から21年3月期には1000億円規模に拡大する方針を打ち出した。

 また、商品だけでなく、サービスなども合わせて提供するソリューションビジネスを20年度までに展開する方針を明らかにした。課金型のビジネスモデルなどを模索しているという。

 同社は変動の激しいスマホ向けパネルが売上高の8割超を占める。スマホ向け以外の新規事業を伸ばして収益基盤を強化し、経営を安定させたい考え。