電力取引入札支援、収益算出を高速化 三菱電、20年度実用化目指す

 

 三菱電機は25日、電気の小売り事業者らが日本卸電力取引所に入札する際に、将来の収益を高速で計算する技術を開発したと発表した。需給の変動に応じた電源構成の選択肢の予測を、従来の10倍の速度で導き出せる。事業者は短時間でより多くの選択肢を検討でき、収益確保の可能性を上げる効果が期待できる。

 卸取引は30分単位で1メガワットから売買され、売買10日前から前日の午前10時まで入札する「スポット市場」などがある。新技術は、売買時間帯の天候や気温による需要変動を予測し、太陽光や火力など電源構成別の収益を計算。従来のデータから需給と収益の関係を示す代表的なシナリオを使い、従来の方法よりも計算を簡略にすることで高速化した。

 三菱電はすでに日本卸電力取引所と接続する入札システムで、約4割の市場シェアを持つ。新技術はシステムに組み込み、2020年度の実用化を目指す。