【クラウドWatch】富士通、仮想デスクトップで業務効率化

 
富士通の手のひら静脈認証。仮想デスクトップへのログイン

 ■手のひら静脈認証、8万人から拡大

 富士通は、手のひら静脈認証の社内活用を今年から拡大する。現在、国内で約8万人の従業員が仮想デスクトップでパスワードによるログイン認証を行っている。今後、パスワードから手のひら静脈認証へ順次切り替える。認証装置はパソコンに内蔵するほか、富士通フロンテック(東京都稲城市)が製造する手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure」を情報機器に外付けする。

 複製が困難な手のひら静脈を認証に活用することで、セキュリティー強化や利便性向上が図れる。将来的には、さまざまな業務アプリケーションでの認証についても手のひら静脈認証を導入し、業務効率化を一段と高める考えだ。

 一方、富士通東海支社(名古屋市中村区)と富士通ソリューションスクエア(東京都大田区)に設置している入退場ゲートの認証方式も、従業員カードから手のひら静脈に変更する計画で、勤務する従業員約5200人を対象に実証実験を約1年間にわたって行う。手のひらをかざすだけで速やかに認証できるため、従業員カードをかざす認証に比べて、利便性向上とセキュリティー強化が期待される。この認証装置にもPalmSecureを利用する。富士通では、今回の実証実験の結果を踏まえ、他事業所のゲートや扉の認証への適用拡大を検討する構えだ。

 業務パソコンなどの認証と入退場ゲートの認証のいずれの場合も、認証・管理基盤として「FUJITSU Security Solution 本人認証基盤 AuthConductor Server」を活用し、システムをクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」上に構築する。あらかじめ登録した従業員の手のひら静脈のデータとPalmSecureで読み取ったデータを照合する仕組みだ。

 富士通研究所の高精度な画像補整技術により、登録済みの大規模な手のひら静脈データの中から個人データを瞬時に照合し、確実かつ迅速な認証を可能とした。

 また仮想デスクトップのログイン認証には、パソコンでの生体認証を可能にする「K5 認証サービス 生体認証オプション」を採用。入退場ゲートの認証には、富士通ネットワークソリューションズ(横浜市西区)の入退室管理システム「Stronguard」に手のひら静脈認証機能を対応させて実現している。(インプレスウオッチ)