ホンダ「N-BOX」、新日鉄住金製の高張力鋼板採用
新日鉄住金は30日、高張力鋼板の超ハイテンが、ホンダの軽ワゴン車「N-BOX」のボディーに採用されたと発表した。超ハイテンは軽い上に強度も優れており、採用で車体の軽量化や高剛性化が可能になった。新日鉄住金では、2017年の国内新車販売台数で首位となったN-BOXへの採用をはずみにして、いっそうの販売拡大を目指す考えだ。
今回採用された超ハイテンは、センターピラーと呼ぶ運転席・助手席と後部座席の間にある柱の素材向けで、強度を示す引っ張り強度が1180メガ(1メガは100万)パスカルのが採用された。従来のセンターピラーは、外板とその補強に使う内板の2つに分かれ、前者には軟鋼と呼ぶ一般的な鋼材が使われ、加工した際に割れやしわが生じやすいハイテンは後者にのみ使われてきた。新日鉄住金では、本田技術研究所などと改善などに取り組み、超ハイテンのみのセンターピラーを実現した。