JR西、新幹線の台車亀裂で新組織設置へ 2月に準備室、再発防止策も反映し安全追求

 
新幹線のぞみの台車に見つかった亀裂(JR西日本提供)

 新幹線のぞみの台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題を受け、JR西日本が新幹線の安全性を追求する新組織を設置する方針であることが31日、分かった。JR西は2月1日に準備室を立ち上げ、新組織のあり方の検討を始める。

 昨年12月に問題が起きた博多発東京行きの「のぞみ34号」では、保守担当や指令員が異常音や異臭を認識しながら運行停止の判断を人任せにし、約3時間運転を継続。新組織には、経緯を検証している有識者会議が3月末までにまとめる予定の再発防止策も反映させる。

 JR西はトラブル発生後、新たに副社長を4人体制とし新幹線担当を置くなど、安全確保の仕組みづくりを急いでいる。