液晶堅調、シャープ4年ぶり黒字 17年4~12月期 中国の伸び目立つ

 

 シャープが31日発表した2017年4~12月期連結決算は売上高が前年同期比22.7%増の1兆8294億円、最終損益は553億円の黒字(前年同期は411億円の赤字)だった。液晶や家電事業が堅調で、4~12月期としては4年ぶりの黒字となった。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で経営再建が進んでいる。

 液晶事業ではテレビの販売が海外を中心に増加し、特に鴻海が販路を持つ中国の伸びが目立った。液晶パネルは自動車やパソコン向けが拡大し、家電は掃除機や洗濯機の売り上げが好調だった。

 一方で、スマートフォン向けの電子部品や複合機は販売数量の拡大で増収は確保したが、競争激化による価格下落のあおりで利益は伸び悩んだ。

 東京都内で記者会見した野村勝明副社長は業績拡大に向け「ホップ、ステップ、ジャンプで言えば、ホップのところをしっかりやる段階だ」と説明。安倍政権が求める3%の賃上げには「前向きに考えないといけない」と述べたが、人事考課などに基づく「信賞必罰」の給与体系のため、「一斉の賃上げは難しいだろう」との考えを示した。

 18年3月期の連結業績予想は売上高2兆5100億円、最終利益690億円とし、昨年10月に上方修正した数字のままで据え置いた。4年ぶりの黒字を見込んでいる。