サムスン、利益最高1.2兆円 17年10~12月期 株式分割で還元

提供:ブルームバーグ
サムスン電子の販売拠点。2017年10~12月期はスマホディスプレーの好調などで過去最高益を記録した=31日、ソウル(AP)

 韓国サムスン電子が31日発表した2017年10~12月期(第4四半期)決算は、半導体メモリーの需要や「iPhone(アイフォーン)X(テン)」向け高品位ディスプレーの好調な販売を主因に過去最高益を記録した。これを受け「株主価値を高めるための措置」として1対50の株式分割を実施することを明らかにした。

 同期の最終利益は過去最高の12兆ウォン(約1兆2200億円)。市場予想は12兆1000億ウォンだった。営業利益は15兆1500億ウォン、売上高は66兆ウォンと、それぞれ1月9日公表の暫定集計と変わらず。サムスンはウォン高が利益を6600億ウォン押し下げたと説明した。

 半導体メモリーの販売とアイフォーンX向け有機ELスクリーンの受注が部品関連の利益を押し上げ、ウォン高の影響を相殺した。17年通期業績は同社の利益が過去最高、株価が上場来高値をそれぞれ更新したにもかかわらず、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が贈賄罪で有罪判決を受けており、同社にとって波乱に富んだ1年となった。

 同社は18年1~3月期の業績について、ウォン相場の変動や季節的な需要減に伴う「マイナスの影響を見込んでいる」と説明した。

 大信証券のアナリスト、クレア・キム氏は決算発表前の段階で「李副会長の状況がどうであれ、サムスンにとって最優先事項は、ウォン高や保護主義懸念の高まりなど不確実性に直面しても利益を維持することだ」と述べた。(ブルームバーグ Sam Kim)