KDDI社長に高橋副社長昇格 事業多角化ひかえトップ交代

 
KDDIの社長に就任する高橋誠副社長(右)と会長に就く田中孝司社長=31日、東京都千代田区

 KDDIは31日、田中孝司社長(60)の後任に高橋誠副社長(56)が昇格する人事を発表した。田中氏は代表権のある会長に就任する。4月1日付。田中氏の就任から7年余りが経過したことや、金融や電子商取引(EC)など事業の多角化を進める「ライフデザイン企業」を目指す中で、トップ交代を決めた。

 田中氏は、都内で開いた記者会見で「付加価値を生み出す新規事業の先頭に立って引っ張ってきた。これからライフデザイン企業に変わるKDDIの社長に最適な人材だ」と高橋氏を選んだ理由を説明した。

 田中氏は2010年12月に社長に就任。スマートフォンへの参入遅れをカバーするため、ソフトバンクに続いて米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の販売を決断。「携帯のプロ」を自任してメディアへの露出を高めるなど、KDDIの契約者増に貢献した。

 高橋氏は、IoT(モノのインターネット)や第5世代(5G)移動通信方式など情報通信産業の新しい時代が到来する中で「ディスラプト(創造的破壊)にチャレンジしたい」と決意を述べた。

【プロフィル】高橋誠氏

 たかはし・まこと 横浜国大卒。1984年京セラ。KDDI常務執行役員などを経て2016年副社長。滋賀県出身。