LED並みエコ「CCFL」照明に注目 広範囲照射、ブルーライト軽減

 
CCFL照明「アイセーブ」を紹介するファーストネーションズの杉山寿之社長=2017年12月、東京・有明の東京ビッグサイト

 □ファーストネーションズ・杉山寿之社長

 蛍光灯に代わる省エネ照明としてすっかり定着したLEDだが、このところ注目を集めているのがCCFL(冷陰極管)という蛍光管。LED照明と同等の長寿命、省電力という環境性能に加え、明るく色の再現性に優れ、光を放つ範囲も広い。こうした特徴に魅せられたファーストネーションズ(神奈川県藤沢市)はCCFL照明「aiSave(アイセーブ)」を商品化し、市場開拓に乗り出した。杉山寿之社長は「設計寿命は4万時間(明るさ70%)で、一般の企業では10年以上も無交換・ノンメンテナンスで使うことができる。しかも目に優しいので人が常駐するところに最適」と訴える。

 均一な光を広範囲に

 --CCFLに注目したのは

 「CCFLは蛍光灯の発展商品で、液晶テレビなどのバックライト光源として普及。すでに30年の信頼と実績をもつ。従来の蛍光灯に比べ電気代・二酸化炭素(CO2)排出量を半減でき、暗さが気にならないなら8万時間(設計寿命は4万時間)点灯する。便利で本当に使える蛍光灯の代替品として、台湾メーカーと共同開発し2015年12月から販売を始めた」

 --LED照明との違いは

 「省エネ性能だけで選ぶならLEDを推すが、光の質は大きな差がある。一つは配光範囲だ。LEDは点光源で直線性が強い。このため影が強く視認性も良くないうえ、明るいのは真下だけ。十分な明るさを得るにはLED照明器具の数を増やす必要がある。一方、CCFLは360度全方位に発光する線光源なので均一な光を広範に照射できる。影も自然につくため視界は良好になる。演色性(光源によって照らされたモノの色の見え方)が高く、はっきりと見えやすく明るく感じる」

 ブルーライト軽減

 --「目に優しい」というが

 「LEDの光はグレア(まぶしさ、ぎらつき)が強く、瞳孔が閉じてしまい暗く感じる。CCFLの光はグレアがなく、まぶしく感じない。またLEDの問題点といわれるブルーライトも軽減できるので目に優しい。ブルーライトは短波長で眼内で光が散乱しピントを合わせづらく、モノがくっきりと見えにくいという。また角膜や水晶体で吸収されず、網膜まで到達し長時間の暴露を受けると目の回復機能が追いつかず眼病の原因になるといわれている」

 --にもかかわらず日本ではCCFLの知名度は低い

 「CCFLを採用する企業は世界で1万社強、直管蛍光灯タイプで150万本を超える採用実績がある。日本でも11年3月の東日本大震災時に節電ブームで注目されたが、その後はLEDの量産効果による価格低下で競争力が落ち、メーカーも蛍光灯技術を廃棄しLED生産を強化。ユーザーの選択肢がLED一択になってしまった。ブルーライト問題を解決するためにもCCFLを普及させる必要がある。アイセーブも発売から2年が経過、販売代理店網も整備したので『目に優しい照明』をPRして知名度向上に努める」

 --普及させたい市場は

 「目のケアのため学校にCCFLを入れたい。ブルーライトは子供の成長に良くないので民間の保育園や幼稚園も導入してほしい。『省エネを求めるならLEDをどうぞ』といえても、ブルーライトや影が強く視認性が悪いなどの光の質を考えるとどちらを選ぶか。目に優しいCCFLを選ぶ人が多いと思う」

【プロフィル】杉山寿之

 すぎやま・としゆき 神奈川県立藤沢西高卒。カナダへ語学留学し、帰国後、2000年ゲンポウ水産に入社、営業と貿易実務を担当。05年5月ファーストネーションズを設立し、社長。40歳。神奈川県出身。

【会社概要】ファーストネーションズ

 ▽本社=神奈川県藤沢市湘南台4-11-9

 ▽設立=2005年5月

 ▽資本金=300万円

 ▽従業員=3人

 ▽事業内容=CCFL照明の製造・販売など