高砂熱学、海水シャーベットアイスを事業化 魚など高鮮度の流通可能に

 
平戸魚市に納入した海水シャーベットアイス製造装置

 高砂熱学工業は5日、夜間にためた氷を日中に利用する氷蓄熱空調システム技術を応用し、魚など水産物の高鮮度流通を可能にした海水シャーベットアイス製造装置を本格的に事業化すると発表した。実証実験などを通じ、現在水産物流通に使われている砕氷や保冷剤に比べ、高い鮮度保持が実現できることを確認した。4月1日付で受け皿組織を新設し、漁業組合や水産加工など水産関係者、物流事業者に売り込む。6年後に10億~20億円の売上高を目指す。

 海水シャーベットアイス製造装置の名称は「SIS-HF」で、省エネ性能の高い冷凍機、製氷器、貯氷タンクで構成される。すでに平戸魚市(長崎県平戸市)など3件の納入実績がある。

 同社によると、水産物は温度が4度を超えると菌が発生してしまうが、沖縄からシンガポールへの航空機輸送の実証実験では、30時間を超える輸送時間にもかかわらずシャーベットアイスが0度以下の低温度を保持でき、鮮度を保てたという。