おかめ納豆27年ぶり値上げ 円安で輸入大豆高騰

 

 「おかめ納豆」で知られる納豆メーカー最大手のタカノフーズ(茨城県小美玉市)は4月以降、輸入大豆を使う主力商品の出荷価格を27年ぶりに引き上げる。業界大手のあづま食品(宇都宮市)も足並みをそろえ、値上げ幅は両社とも1~2割。近年の円安傾向で原材料費がかさんでいるといい、栄養豊富で家計にもやさしい食品に値上げの波が及んできた。

 納豆になる輸入大豆は遺伝子組み換えでないもの。農林水産省によると、この輸入大豆は中国で豆腐用などの需要も膨らんで相場が上がり、輸入商社と卸の2017年の平均取引価格は01年の1.7倍になった。加えて、人手不足による物流費などの高騰が響いた。

 タカノフーズは4月1日に「極小粒ミニ3」「まろやか旨味ミニ3」など5商品を、5月1日には「旨味(うまみ)かつおミニ3」を含む5商品の出荷価格を上げる。こうした主力品の値上げは1990年10月以来となる。

 あづま食品は国産大豆の納豆も対象だ。期間限定品を除き、5月1日以降に「極小一番」「舌鼓」など全ての商品を高くする。

 全国納豆協同組合連合会(東京)は、業務用を含む17年の納豆消費額は過去最高だった16年(2184億円)を上回ったとみている。納豆は100円未満の特売も多かったが、店頭価格は徐々に上がると見込まれ、節約志向の消費者には打撃となりそうだ。

 一方で「金のつぶ」シリーズを売るミツカン(愛知県半田市)は「苦しい状況は同じだが、現時点で値上げは決まっていない」(広報)という。