ソフトバンクグループ、国内通信の上場正式発表 孫社長「できれば1年以内に」

 
第3四半期決算発表で企業戦略についてプレゼンテーションするソフトバンクの孫正義社長=7日午後、東京都港区(桐山弘太撮影)

 ソフトバンクグループ(SBG)は7日、携帯電話など国内通信事業子会社のソフトバンクを株式市場に上場させる準備を始めたと正式に発表した。SBGの孫正義社長は記者会見で、上場時期について「近い将来、できれば1年以内に」との見方を示した。ただ、SBGは上場企業であるため子会社のソフトバンクの審査は厳しくなる可能性が高い。SBGの後藤芳光専務執行役員は「検討の結果、上場しないこともあり得る」と述べた。

 SBGは東京証券取引所第1部にソフトバンクを上場させる方向。孫社長は2兆円とされる上場による調達額については「ノーコメント」としたが、昨年末で有利子負債が約15兆円に達する財務体質の改善や各国のあらゆる分野の「ナンバーワン企業」(孫社長)への投資を加速させる狙いだ。SBGは上場後もソフトバンクの連結子会社としての立場は維持する考えで、継続的に配当を受け取ることができるとしている。

 また孫社長は「SBGは戦略的な持ち株会社、ソフトバンクは自律的・機動的に成長できる」と上場後の役割分担を説明。さらに傘下のビジョン・ファンドなどによる大型投資で成長企業をSBG入りさせる「群戦略」と、SBGの傘下企業を上場させて自律的に成長させることを続ける考えを強調した。

 一方、SBGの平成29年4~12月期決算は、最終利益が前年同期比20%増の1兆149億円と9カ月間で1兆円を突破した。米国の税制改正で、子会社の米携帯電話事業者大手スプリントで6877億円の利益押し上げ効果が生じたことが主因。孫社長は「減税はポジティブだが一時的なので過大に受け止めないようにする」と述べた。減税などの一時的な要因を除いた実質的な最終利益の伸びは39%だったという。