「ありたい姿を実現、礎を築く期間」 旭硝子が新中期経営計画、20年営業益1600億円増へ

 
新中期経営計画を発表する旭硝子の島村琢哉社長=7日、東京都千代田区

 旭硝子は7日、2020年12月期を最終年度とする3カ年の新中期経営計画を発表した。前中計で取り組んだ経営体質の強化が完了したのを受け、成長戦略を加速。17年12月期に1196億円だった連結営業利益を、最終年度には1600億円以上に増やす。

 同社は長期的な経営目標として「2025年のありたい姿」を策定している。新中計の3年間は「ありたい姿を実現のための礎を築く期間」(島村琢哉社長)と位置づけ、自動車用の次世代ガラスやバイオ医薬品の受託製造など、収益拡大が見込める「戦略事業」が営業利益に占める割合を、10%から25%に高める。前中計でM&A(企業の合併・買収)を含め5113億円だった投資額も、計6700億円に増やす。

 一方、島村社長は会見で、子会社で発覚した品質不正について「グループ全体で再発しないよう全力を挙げる」と述べた。

 この日は17年12月期の連結決算も発表。売上高は前期比14.1%増の1兆4635億円、最終利益は45.9%増の692億円だった。塩化ビニールなどの化学品が市況上昇で好調だったほか、主力のガラスも原燃料価格の高騰で利益は減少したが、建築用、自動車用の両方で出荷数量が増えた。