「セルフ・友チョコ需要」をつかめ バレンタイン商戦、各所でイベント工夫

 
松屋銀座に設けられた、板チョコのパネルを背景に写真を撮れるスポット=5日、東京都中央区

 2月14日のバレンタインデーを前に、大手百貨店の商戦が本格化している。最近では本命の相手に贈るよりも、自分や友人に高級チョコレートを買うイベントとして定着。写真に撮りたくなるような商品や、工夫を凝らした売り場づくりで女性の心をつかもうと懸命だ。

 1月下旬に東京都内の西武池袋本店を訪れた会社員の女性(33)は「今日は下見で、もう一度買いに来る」と、複数回訪れて楽しんでいると明かした。同店では昨年までの10年間で、バレンタイン期間中のチョコの売り上げが約4倍に拡大。ことしは女性が持ち寄ることを想定し、花束のように見えて写真映えのするチョコなどを取りそろえた。

 松屋銀座が実施したアンケートによると、自分用に買うチョコの予算は3994円で、昨年より約500円上がった。本命に贈る予算に比べると約600円高い。同店の担当者は「普段は節約するが、イベントへの出費は惜しまない」と期待する。板チョコのパネルを背景に写真が撮れるスポットを店内に設け、会員制交流サイト(SNS)での拡散を狙う。

 高島屋は、10~20代に人気の歌手グループが監修したチョコを販売した。一部店舗限定で歌手の映像を流し、ファンの若い女性の来店を促す。

 三越伊勢丹は、1月に都内で開催した恒例のチョコの販売イベントを、混雑緩和のため今年から有料にした。「お目当てのシェフと会話しながらゆっくり自分用のチョコを選べた人が多く、客単価は昨年の2倍近くに伸びた」と盛況ぶりを説明した。