紳士服・青山、18年度の賃上げ3%台 多角化へ人材投資充実

 

 紳士服大手の青山商事が2018年度に平均3%台の賃上げを行うことが8日、分かった。手当や定期昇給分などを含む年収ベースで引き上げる。同年度から3年間の中期経営計画で打ち出す外食事業をはじめとした多角化戦略の強化に向け、人材投資の充実を図る。

 本業のビジネスウエアやカジュアル衣料の伸び悩みから今3月期は最終減益を見込むが、採用の観点も踏まえ待遇改善を決めた。

 人材を確保しやすくするため、外食部門も昨年春の新卒から青山商事のグループ採用に切り替えている。

 9日発表する中計では、物語コーポレーションとフランチャイズ契約して6年前に参入した外食事業の強化を打ち出す。「洋服の青山」と同じ敷地内にしゃぶしゃぶ店などを併設して集客と駐車場の有効活用を進めており、現在の30カ所余りからさらに広げる。

 また、多角化を推進するためM&A(企業の合併・買収)強化にも乗り出す。3年前には鍵複製や靴の修理の「ミスターミニット」を買収しており、サービス分野の拡大を検討する。

 一方、本業のビジネスウエアは、インターネットと実店舗を融合させ、店頭在庫を増やさず品ぞろえを充実させる次世代店を増やす方針だ。