シャポー船橋オープン、変わる船橋駅前の商圏 既存施設とすみ分けできるかカギに  

 
9日のグランドオープンを前に報道陣らに公開されたシャポー船橋内の店舗=船橋市内(永田岳彦撮影)

 9日にグランドオープンする「シャポー船橋」は千葉県内初出店や人気の飲食店、食品関連のテナントが多数出店して全面開業する。ただ、インターネット通販の広がりや郊外型のアウトレットモールによって本県でも百貨店が相次いで閉店に追い込まれるなど、駅周辺の一等地であっても取り巻く環境は厳しい。近接する西武船橋店が今月末で50年の歴史に幕を閉じる中、競合する東武百貨店船橋店との差別化がカギとなりそうだ。

 「百貨店は(記念日などの)『ハレの日』で、シャポー船橋は普段使いですみ分けはできると考えている」。7日に行われた報道陣など向けの内覧会でシャポー船橋を運営するジェイアール東日本都市開発の担当者はこう強調した。

 同館は基本的に、地元の有名店▽都心で人気の業態▽地方の名店-の3つの軸でテナントを選定。飲食店や食品関連の店舗が多い店舗構成にして、30~40代と比較的若い世代の取り込みを図る戦略を掲げる。

 ただ、JR船橋駅を挟んで反対側にある東武百貨店船橋店も、昨年11月に一部のフロアに大手家電量販店「ビックカメラ船橋東武店」がオープン。従来の百貨店の客層だけでなく、新たに若年層などへの浸透を図るなど、顧客の満足度向上を狙っている。

 ちばぎん総合研究所の調査によると、JR千葉駅の再開発によって、市川市や船橋市から同駅直結の大型商業施設「ペリエ千葉」などに訪れる買い物客が増加しているとのデータもあり、顧客獲得競争は厳しさを増している。

 同研究所の観音寺拓也主任研究員は「普段使い中心であってもブランド感や立地を生かし切れるかが生き残りのカギとなる」と指摘している。(永田岳彦)