コンビニ各社が“ついで買い”強化 セブンはドリップコーヒー大幅刷新

 
セブンイレブン店舗外観

 コンビニエンスストア各社がカウンター販売のドリップコーヒーを相次ぎ強化している。最大手のセブン-イレブン・ジャパンは9日、2013年1月の発売以来初めての大幅刷新を行い、焙煎方法や使用する豆の量を改良すると発表した。ワンコイン(100円)で手軽に挽(ひ)きたての香りを楽しめるとあって人気が高く、今や各社にとって来店客の“ついで買い”を誘う上で欠かせない商品だ。

 「『リピート率』が高く、来店動機と売り上げアップへの寄与度が大きい」とコーヒーの商品特性を説明するのは、セブン商品本部の高橋広隆総括マネジャー。電子マネー「ナナコ」の利用データによると、同じ人が週2回以上購入する率が最も高いのは、たばこに次いでカウンター販売のコーヒーだという。

 3月上旬の刷新では、豆の焙煎回数を2回から3回に変え、豆の使用量も1割増やすなどして香りとコクを高める。今年度は全国約2万店での販売数が10億杯を突破する見通しで「舌の肥えたお客さまを一層満足させたい」(高橋氏)と自信を示す。

 ファミリーマートも昨秋の商品改良で、ブレンドする豆を2種類から4種類に増やした。ローソンは今月、希少種の完熟豆を使った1杯500円の「パナマ ベイビーゲイシャ」を数量限定で販売した。

 各社がコーヒーに注力するのは、利益率が比較的高い上、サンドイッチなど別商品と同時に購入する客が多いからだ。喫茶店代わりに使えるイートインスペースを備えた店舗が増えたことで、より本格的な味わいを求める声も高まっている。

 全日本コーヒー協会の調査によると、レギュラーコーヒーの1週間当たり飲用量は10年には3.27杯だったが、16年は3.89杯と約20%増加。この間に広がった“コンビニコーヒー”の押し上げが大きいとみられる。

 一方、缶コーヒーの販売量は13~17年の間に約3%減と苦戦している。飲料各社は風味改良やブランド戦略の強化に加え、持ち運びしやすいボトル商品を増やしてファンの囲い込みを図っている。

 ■コーヒーをめぐるコンビニと飲料メーカーの動き

 セブン-イレブン・ジャパン 焙煎方法を改良し、使う豆を1割増量

 ファミリーマート 昨秋の刷新でブレンドする豆を2種類から4種類に

 ローソン 1杯500円の「パナマ ベイビーゲイシャ」を限定販売

 日本コカ・コーラ カフェインを含まない「ジョージア」を投入

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