サイト開設、女性受講者の受注を後押し コペンカレッジ・堀之内千恵代表理事

 
女性クリエータースクールの授業

 女性クリエーターの養成学校を運営するコペンカレッジ(東京都世田谷区)は、個人事業主や企業のパンフレット、ホームページ制作などの受発注サイトを開設した。

 養成学校の講座を受講したクリエーターがチームやプロジェクト単位で業務を受注し、認定講師であるディレクターが質を担保して完了させる仕組みを導入。養成学校の受講者が活躍しやすい環境を整備する。コペンカレッジは首都圏に6校開校しており、今回の取り組みを機にフランチャイズ(FC)展開を検討、10年後には全都道府県に開校する計画だ。

 サイトは、クラウドソーシングサービス「ビズシーク」を運営するアイランド(同新宿区)の協力を得て開発。運営と受注業務のオペレーションは、コペンカレッジの代表理事、堀之内千恵さんが社長を務めるコペンフラップ(同)が行う。

 クラウドソーシングは、技術レベルの高い人に仕事が集中し、企業が発注しようとしても即座に対応できないというミスマッチが課題となっていた。

 今回のサイトでは一定の品質を確保するためチーム、プロジェクト単位で仕事を受注。製品の質を担保するディレクターが顧客との交渉を踏まえ、チームのメンバーと連携しながら業務をこなしていく。

 「きちんと責任者を1人ずつ配置することは、顧客の安心感につながる」と堀之内代表理事は新たなシステムの導入に自信を示す。

 ディレクターには、コペンカレッジの講師認定試験の合格者を充てる。合格するにはデザイン力など各種能力だけでなく人柄も問われる。また、ディレクター養成講座も本格的に実施する。企画やマーケティングなど企業経営に関わるカリキュラムにも力を入れる。一連の取り組みを通じて、受注量の拡大を図り、3年後には6000万円の売上高を目指す。

 コペンフラップには物流営業サポート業のイーソーコドットコム(東京都港区)が出資。コペンカレッジのスクール設置を空き倉庫の活用などを通じて支援する。

 働き方改革のあり方が問われる中、堀之内代表理事は在宅勤務の普及などを見据え、「新サービスを成熟していきたい」と話している。