ディズニーの世界楽しみ学習 ライフイズテック、プログラミング教育体制強化

 
主力事業である中高生を対象としたプログラミングを学ぶキャンプ。ディズニーの世界を楽しめる学習教材を販売することで、オンライン事業も強化する

 ライフイズテックは、オンライン型のプログラミング教育体制を強化する。その一環として、ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約を締結。ディズニーの世界を楽しみながらプログラミングを学べる学習教材「テクノロジア魔法学校」を開発、21日からサービスを開始する。ディズニーの人気キャラクターが登場し、楽しく学べるような中身とした点が特徴で、水野雄介・代表取締役最高経営責任者(CEO)は、「わくわくしながらプログラミングを学ぶ気持ちを引き出したい」と話している。

 テーマは「プログラミングは現代の魔法である」。魔法学校を舞台にしたオリジナルのメインストーリーとアナと雪の女王やベイマックス、アラジンなど13のディズニー作品を使ったレッスンを通じ、ロールプレーイングゲーム(RPG)のように物語が進み、プログラミングを学ぶことができる。

 メディアアートとゲーム制作、ウェブデザインという3つのコースを総合的に学習する方式を採用。計100時間分の学習コンテンツを用意した。

 2020年からは、小学校段階からのプログラミングが必修化となる。このため「プログラミング教育を大衆化していく必要がある」(水野CEO)という考えから、今回の教材の開発に至った。

 また、eラーニングは「面白くないから続かない」といった調査結果が浮き彫りになっていることから、興味が持続する仕掛けも行った。具体的には物語を進めていくための地図や封筒など、さまざまなアイテムが入った「魔法の本」を提供。メインレッスンをクリアすると、ディズニーキャラクターが描かれた40枚以上に上る独自のポストカードが自宅に届く仕組みだ。

 ライフイズテックは、私立開成高校(東京都荒川区)で物理の非常勤講師を務めていた水野CEOが、「よりよい教育環境を構築したい」という思いから設立した。

 中核事業は、中高生を対象にしたITプログラミングを学ぶキャンプ・スクール。大学と連携し学生が講師となって、春休みや夏休みを活用し実施する。これまで2万7000人以上の学生が学び、シンガポールやオーストラリアでもキャンプを展開している。

 また、地域・経済格差を是正するため、いつでもゲームと会員制交流サイト(SNS)の感覚で、プログラミングを学べる「MOZER」も、今後正式版を提供する予定。

【会社概要】ライフイズテック

 ▽本社=東京都港区南麻布2-12-3 南麻布ビル

 ▽設立=2010年7月

 ▽資本金=5億1848万円

 ▽役員・社員=33人

 ▽事業内容=プログラミング・IT教育キャンプおよびスクールの企画運営