【現場の風】LINE 一番使われる自転車シェアサービスに
□LINE執行役員・室山真一郎さん(45)
--LINE(ライン)が今年上半期から始める自転車シェアリングサービスを担当している
「提携するMobike(モバイク)の日本法人モバイク・ジャパンの取締役を1月から兼任している。東京のような大都市を中心に展開することになるだろう。日本で一番使ってもらえるサービスを目指す」
--モバイクと組む意義は
「中国のほかグローバルで展開しており、人口規模や商圏などをもとに自転車の台数や管理の人員がどれだけ必要かというノウハウがある。効率的な運行管理で圧倒的に強く、技術革新も速い。社会貢献や地域社会との共存を大事にするという彼らの哲学にも賛同している」
--地域社会との共存とは具体的にどういうことか
「地方自治体は放置自転車問題に頭を悩ませており、自治体によっては年間数億円が失われているところもある。われわれのサービスが浸透すると、結果的に個人の保有台数が減り、日中は満車だった駅前駐輪場のスペースなど社会的資産が有効活用されるようになるだろう」
--サービス浸透で社会はどう変わるか
「公共交通機関の空白地帯などラストワンマイル(目的地までの最終区間)を自転車で埋めることで、経済活動が生まれづらかったところに人の流れを作っていける。新しい形のモビリティー(移動性)が生み出せるのではないか。動きたいところに動ける世界を作りたい」
--他社も自転車シェアに続々と参入している
「LINEは7300万の月間利用者数がおり、圧倒的な顧客接点、それにつながる使いやすさがある。さらにモバイクは世界で1日に3000万回利用されている。自転車をより安く調達できるルートのほか、それを運行管理するグローバル規模のノウハウもあり、結果としてコスト還元にもつながるのが特徴だ」
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【プロフィル】室山真一郎
むろやま・しんいちろう 同志社大経済学部卒。1995年住友海上火災保険(現三井住友海上火災保険)入社。テイクアンドギヴ・ニーズ、アマゾンジャパンを経て、2017年3月からLINE(ライン)執行役員、18年1月からモバイク・ジャパンの取締役を兼任。
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