不祥事の予防策「社員教育の充実」最多、人材確保は「困難」と認識 主要企業調査

 
※画像はイメージです(Getty Images)

 近年は、名門企業でも不正会計やデータ改竄(かいざん)などが相次いで表面化。企業不祥事の予防に必要な対策について、複数の選択肢から2つまで挙げてもらった。

 最多は「社員への教育・研修の充実」で77社。「仕組みをいくら作っても、運用するのは人」(食品)という考え方からだ。「グループ全体に行き渡る経営管理」は40社が選択。「経営が不正を許さない姿勢をトップダウンで示すことが不可欠だ」(商社)として、「経営陣のリーダーシップ発揮」は35社が挙げ、「自社の法令順守の実態把握」(23社)などが続いた。

 一部の業種で人手不足が深刻化する中、人材確保についても尋ねた。無回答を除いて計算すると、「難しくなっていると感じる」が55%と過半を占め、「特に難しくなっているとは感じない」は22%、「何ともいえない」は23%だった。

 優秀な人材の確保策を聞くと、「インターンシップ(就業体験)や企業説明会の強化」(航空)で学生との接触機会を増やし、自社への理解を促す取り組みが多い。「働き方改革」の流れを反映し「働きやすい職場環境の整備」(小売り)という声もある。「初任給の引き上げ」(証券)に加え、「日本での勤務を前提とした海外での採用活動」(その他金融)もある。

 学生に有利な「売り手市場」が続く中、2019年度入社予定の新卒採用計画は「18年度並み」が47%と、「増加する見通し」の26%を上回った。「減少する見通し」としたのは10%で、「未定」は17%だった。

 ■不祥事の予防に必要な対策は(2つまで)

 ・自社の法令順守の実態把握 23

 ・経営陣のリーダーシップ発揮 35

 ・現場と経営陣の対話充実 20

 ・グループ全体に行き渡る経営管理 40

 ・社員への教育・研修の充実 77

 ・内部通報制度の活用・拡充 15

 ・社外取締役の役割強化 6

 ・その他 11

 ※単位は社